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絵にかいた餅に

 労働者と企業との間のトラブルを裁判に持ち込まずに迅速に解決する「個別労働紛争解決制度」に基づく2006年度の労働相談件数が、01年度の同制度の開始以来、最多の約187,300件であったことが厚生労働省の調査でわかりました。06年度の相談内容のトップは「解雇」が23.8%と最も多く、以下「労働条件の引下げ」(12.8),「いじめ・嫌がらせ」(10.3%)と続いています。

 福島県労働局によると紛争調整委員会へのあっせん申請は、前年度より13件多い109件。このうち107件は労働者側からで、事業者からは2件でした。この中で合意できたのが53件、申請取り下げ10件、あっせん打ち切りが52件でした。

 およそ半数があっせん打ち切りの状況で、使用者側がテーブルにつかないケースが多いということですが、強制力がないため相手が話し合いに応じない場合には、紛争調整委員会のあっせんでは解決ができません。

 今ADR、ADRと声をあげていますが、強制力を伴わない以上、その実効性がどの程度あるかははなはだ疑問です。絵に描いた餅にならなければいいのですが。  

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